「令和7年度全国発明表彰」において「経済産業大臣賞」を受賞 ~自動化が困難とされてきた麺類などの定量排出を実現する技術が評価~
2025/07/01
株式会社イシダはこのたび、公益社団法人発明協会が主催する「令和7年度全国発明表彰」において、当社の「絡まりやすい物品を定量に取り分けて排出する装置(把持方式組み合わせ計量機)」に関する発明が「経済産業大臣賞」を受賞しましたことをお知らせいたします。
全国発明表彰は、日本の科学技術の向上と産業の発展に寄与することを目的に、多大な功績を挙げた発明を表彰する、国内で最も権威ある表彰制度の一つです。今回、食品製造現場において自動化が困難とされてきた工程に対し、当社が実用レベルでの解決策を提示した点が評価されました。
7月1日、東京都内にて表彰式が行われました。
【経済産業大臣賞】
受賞対象:絡まりやすい物品を定量に取り分けて排出する装置(特許第7161207号)
※あわせて、本件の実施功績により、代表取締役社長 石田 隆英が「発明実施功績賞」を受賞いたしました。
■ 発明の概要
パスタや中華麺、きんぴらごぼうといった「柔らかく、長く、絡まりやすい」食材を、目標重量に合わせて自動で正確に取り分け、排出する技術です。
これらの食材は、従来の組み合わせ計量装置での「振動によるホッパへの搬送」が困難でした。今回、複数のロボットハンドで少量ずつ物品を「掴み(把持)」、その重量を組み合わせることで目標重量を構成する「把持方式組み合わせ計量」を実現しました。ハンド間に「分離網」を設ける工夫により、物品の絡まりを解消し、高速かつ高精度な自動計量を可能にしています。
■ 開発の背景とメリット
従来、麺類などの盛り付け工程は、高温状態での過酷な手作業や、熟練者の経験に頼る部分が多く、自動化が極めて困難な領域でした。本技術を搭載した「GCW-V」の導入により、以下の成果を実現しました。
・大幅な省人化と生産性向上: 従来4名で行っていた作業を1名に集約しつつ、1時間あたり4,400食(従来比110%)の高速取り分けを実現(導入顧客での一例)。
・歩留まりの改善: 重量範囲外による手直し発生率を約22%から2%以下に抑制し、大幅なロス削減に貢献(導入顧客での一例)。
・労働環境の改善: 茹でたての高温食材を直接手で扱う必要がなくなり、火傷のリスク排除や作業負担の軽減を実現。
・品質の安定とフードロス削減: 具材の盛り付け量を常に一定に保つことで、品質を安定させるとともに、余剰分(原料ロス)を最小限に。
・清掃性の追求: 接触部品を簡単に取り外して丸洗いできる構造とし、清掃時間30分を実現。人手による洗浄作業を抑制。
▶製品情報はこちら(把持方式組み合わせ計量機 GCW-V)

当社は今後も、現場で培った知見と技術力を活かした新たな価値創出により、お客様の課題解決と社会の発展に貢献してまいります。
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