「令和6年度近畿地方発明表彰」において「中小企業庁長官賞」および「発明奨励賞」を受賞 ~セットアップの迅速化、省人化、および装置の安全稼働を支える技術が高く評価~
2024/11/28
株式会社イシダはこのたび、公益社団法人発明協会が主催する「令和6年度近畿地方発明表彰」において、当社の計量装置に関する発明が「中小企業庁長官賞」および「実施功績賞」を、包装装置に関する発明が「発明奨励賞」を受賞しましたことをお知らせいたします。
地方発明表彰は、全国を8ブロックに分け、各地域において優れた発明・考案を完成させた方々や、その実施に尽力した方々の功績を称えるものです。今回、生産現場におけるセットアップ作業の迅速化や、作業の安全確保といった課題に対し、スキルフリー化と高度な安全制御によって生産性と安全性を両立させた技術が評価されました。「中小企業庁長官賞」は、本表彰における特別賞の一つです。
11月28日、奈良市内にて表彰式が行われました。
【中小企業庁長官賞】
受賞対象:フィルタ選択の作業負担を削減した計量装置(特許第5960939号)
※あわせて、本件の実施功績により、代表取締役社長 石田 隆英が「実施功績賞」を受賞いたしました。
■ 発明の概要
製品の重量検査を行うウェイトチェッカー「DACS-GNシリーズ」において、計量精度を左右する「デジタルフィルタ」の設定作業を効率化する技術です。従来、最適なフィルタを選ぶには、設定を変えるたびに何度も実物品を流して確認する必要がありました。本技術は、実物品を一度流した際の計量信号(原信号)を記憶し、異なるフィルタを掛けた結果を画面上で一括シミュレーションします。
■ 開発の背景とメリット
生産現場では、製品の切り替えごとに迅速かつ正確なフィルタ設定が求められます。本技術の導入により、以下の成果を実現しました。
・設定時間の大幅短縮: フィルタを切り替え、サンプルとなる物品を搬送して波形を確認する作業の削減(従来3〜5回繰り返していた作業を1回に)。調整時間を約15〜25分削減。
・生産性の向上: セットアップに伴うライン停止時間を最小限に抑え、工場全体の稼働・率向上に寄与。
・スキルフリーの実現: 複数のフィルタ結果を画面上で視覚的に比較できるため、熟練者の経験に頼らず最適な設定が可能に。
・グローバル対応の容易化: 知識や経験の少ない海外の現場でも、高精度な調整を容易に行える環境を提供。

▶製品情報はこちら(ウェイトチェッカー DACS-GN)
【発明奨励賞】
受賞対象:負荷に応じて適切に停止する包装装置(特許第6795293号)
■ 発明の概要
スーパーのバックヤードなどで活躍する自動計量包装値付機「WM-AIシリーズ」において、商品を包装部へ送り込む際の安全制御に関する技術です。トレーを押す「プッシャ」にかかる負荷を検知し、異常時に装置を停止させます。本技術は、商品の重量(負荷)に応じた複数の停止基準値を設定できるため、重い商品から軽い商品まで、それぞれに最適な感度で異常を検知します。
■ 開発の背景とメリット
従来の単一基準値による制御では、軽い商品において確実に異常停止するように設定すると、重い商品では正常稼働時でも不要に停止してしまう課題がありました。本技術の導入により、以下の成果を実現しました。
・安全性の確保: 軽い商品でも、噛み込みや作業者の接触を即座に検知して停止。追加センサなしで高い安全性を確保。
・製品・装置の破損防止: 異常時に即座に停止することで、商品の破損や装置の故障(チェーンや歯車の欠け等)を抑制。
・誤停止の防止: 商品ごとに適切な基準値を設定できるため、重い商品でも正常稼働時の不要な停止を防ぎ、スムーズな作業を継続。
・装置のコンパクト化: モータ負荷のみで検知を行うため、外付けセンサが不要。海外メーカ機と比較して約半分(当社調べ)の省スペース設置を実現。

▶製品情報はこちら(自動計量包装値付機 WM-AI LX)
当社は今後も、現場で培った知見と技術力を活かした新たな価値創出により、お客様の課題解決と社会の発展に貢献してまいります。
▶公益社団法人発明協会(地方発明表彰)の発表はこちら
