「第68回京都府発明考案功労者表彰」において「優秀賞」および「入賞」を受賞 ~省人化・安定稼働・高度な衛生管理を支える3つの技術が評価~

2024/04/16

株式会社イシダはこのたび、京都府が主催する「京都府発明考案功労者表彰」において、当社の物品整列装置に関する発明が「優秀賞」を、質量検査装置に関する発明、および組合せ計量装置に関する発明がそれぞれ「入賞」を受賞しましたことをお知らせいたします。

京都府発明考案功労者表彰は、優れた発明・考案を通じて、京都府の産業振興に貢献した功績を称えるものです。今回、人手不足や物流効率化、食品衛生といった現場課題に対し、当社が実装してきた技術が評価されました。

4月16日、京都府民ホール・アルティにて表彰式が行われました。
 

【優秀賞】
受賞対象:物品整列装置(特許第6963205号)
■ 発明の概要

スナック菓子などの袋詰め商品を、段ボール箱へ効率よく詰めるための箱詰装置(ケースパッカー)「ACP-700シリーズ」に搭載された技術です。袋を立てて並べる「縦詰」を行う際、コンベア先端を瞬時に縮めることで、袋の姿勢を崩さずに水平に落下させ、正確に整列させます。これにより、箱詰めの直前で袋が不規則に動くのを防ぎ、確実な箱詰めを可能にしました。
 

■ 開発の背景とメリット

物流の「2024年問題」や人手不足を背景に、積載効率の高い縦詰方式の自動化ニーズが高まっています。本技術の導入により、以下の成果を実現しました。

・生産性の向上とロス削減: 袋の整列ミスによる噛み込みや破袋を防止。清掃に伴う停止時間を削減し、歩留まりを向上。
・多品種少量生産への対応: 商品のサイズや厚みに合わせた調整を自動化。従来は約20分要していた部品交換作業を不要にしました。
・物流コストの抑制: 正確な縦詰により箱内の無駄なスペースを排除し、トラック1台あたりの積載量を最大化。
・清掃負担の軽減: 破袋による粉漏れ等が激減し、清掃作業時間を約15分(一例)短縮。

20060810

 

▶製品情報はこちら(オートケーサー 製封函一体モデル ACP-700シリーズ)

 

【入賞】
受賞対象:質量検査装置(特許第6487154号)
■ 発明の概要

製品の重量検査を行うウェイトチェッカー「DACS-GNシリーズ」において、製造ラインを止めることなく搬送速度や設定値の変更を可能にする技術です。設定変更中の不安定な状態にある製品を一時的に「未検査品」として自動で振り分けることで、検査ミスを防ぎつつ、ラインの連続稼働を実現しました。

■ 開発の背景とメリット

従来、設定変更のたびにラインを停止させる必要があり、その際の稼働率の低下が課題でした。本技術の導入により、以下の成果を実現しました。

・稼働率の最大化: 1時間あたり約8%の生産性向上を実現(1時間に1回、5分間の調整が生じる現場の例)。
・品質保証の徹底: 設定変更中の未検査の製品が良品に混入することを物理的に遮断し、確実に検査された製品のみを出荷。
・人手不足への対応: ライン停止・復帰に伴う作業者の張り付きや手動調整の手間を削減。



dacs

▶製品情報はこちら(ウェイトチェッカー DACS-GN)

 

【入賞】
受賞対象:組合せ計量装置(特許第6599878号)
■ 発明の概要

鶏肉などの水分や付着性の高い食材を計量する組合せ計量機「CCW-RV-OFシリーズ」の本体構造に関する技術です。装置フレームの部材に「勾配(傾斜)」をつけた独自のボディ構造を採用。計量中や洗浄時に、物品の残渣や水分がフレーム上面に滞留するのを抑制します。
 

■ 開発の背景とメリット

生肉などの計量現場では、装置に付着したタンパク質や水分による微生物の増殖を防ぐ「高度な衛生管理」が不可欠です。本技術により、以下の成果を実現しました。

・衛生面の大幅向上: 水や汚れが溜まりにくい「勾配をつけたボディ」と「丸パイプ構造」により、微生物の増殖リスクを低減し、食材に混入しないよう排出。
・清掃時間の短縮: 汚れが落ちやすく、部品へのアクセスも容易なため、清掃作業の能率が向上。
・生産時間の創出: 清掃頻度や清掃時間を削減できたことで、その分を生産作業に充てることが可能に。
・品質の安定: 常に清潔な状態で稼働させることで、食品の安全性をより高いレベルで維持。
 

20260810_003

▶製品情報はこちら(組み合わせ計量機)


当社は今後も、現場で培った知見と技術力を活かした新たな価値創出により、お客様の課題解決と社会の発展に貢献してまいります。

▶京都府からの発表はこちら