「令和5年度近畿地方発明表彰」において「京都発明協会会長賞」および「発明奨励賞」を受賞 ~省人化・ロス削減に貢献する袋商品の縦詰め自動化技術と高精度検査技術が評価~
2023/11/14
株式会社イシダはこのたび、公益社団法人発明協会が主催する「令和5年度近畿地方発明表彰」において、当社の箱詰め装置に関する発明が「京都発明協会会長賞」を、検査振分装置に関する発明が「発明奨励賞」を受賞しましたことをお知らせいたします。
地方発明表彰は、全国を8ブロックに分け、各地域において優れた発明・考案を完成させた方々や、その実施に尽力した方々の功績を称えるものです。今回、物流・製造現場における省力化、生産性向上、品質安定に寄与する技術が評価されました。
11月14日、神戸市内で表彰式が行われました。

【京都発明協会会長賞】
受賞対象:袋を立てて詰める箱詰め装置(特許第6038784号)
■ 発明の概要
スナック菓子などの袋詰め商品を、段ボール箱へ効率よく縦方向に並べて詰める「縦詰め」を行うための箱詰め装置(ケースパッカー)「ACP-700シリーズ」に搭載された技術です。一部が重なり合った状態で搬送されてくる袋の列に対し、独自の「立上コンベア」を用いることで、先頭の袋から確実に起こして垂直に立たせます。これにより、崩れやすい袋商品でも正確な姿勢での縦詰めを可能にしました。
■ 開発の背景とメリット
海外市場を中心に、輸送中の重みによる破袋を防ぐため、商品を立てて箱詰めする「縦詰め」の需要が高まっています。本技術の導入により、以下の成果を実現しました。
・確実な縦詰めの実現: 従来困難だった「搬送中の袋を確実に立たせる」工程を自動化し、安定した箱詰めを実現。
・歩留まりの向上と廃棄削減: 商品が箱の間に挟まって破袋するトラブルを防止し、製品ロスを低減。
・生産性の向上: 姿勢の乱れによる装置の停止を抑制し、工場の連続稼働に貢献。
・労働環境の改善: 隅々まで潜り込んで行う必要があった破袋時の清掃負担を軽減し、作業者の労働環境を改善。

▶製品情報はこちら(オートケーサー 製封函一体モデル ACP-700シリーズ)
【発明奨励賞】
受賞対象:振分タイミングを調整する検査振分装置(特許第6487649号)
■ 発明の概要
X線検査装置「IX-GNシリーズ」において、不良品を検知した際、下流の振分装置で正確に排出するための制御技術です。検査装置のOS(Windows)の処理負荷によって生じる「検査結果が出るまでのわずかな時間差」を、搬送距離に基づいた基準信号と紐づけることで解消。OSの処理速度に左右されず、常にピンポイントのタイミングで不良品のみを振り分けることができます。
■ 開発の背景とメリット
従来、検査結果の出力タイミングがわずかにズレると、前後の良品まで一緒に排出してしまう課題がありました。本技術の導入により、以下の成果を実現しました。
・廃棄ロスの劇的削減: 不良品のみを正確に排除。一例として、従来発生していた廃棄食品を1日あたり約2/3削減することに成功。
・生産能力の向上: 振分精度の向上により、被検査物の搬送間隔を狭めることが可能になり、ライン全体の処理能力が向上。
・品質保証の信頼性向上: 高速ラインにおいても、確実に不良品をNG側に振り分けることができ、食の安全・安心に寄与。

▶製品情報はこちら(X線検査装置 スタンダードモデル IX-GN)
当社は今後も、現場で培った知見と技術力を活かした新たな価値創出により、お客様の課題解決と社会の発展に貢献してまいります。
▶公益社団法人発明協会(地方発明表彰)の発表はこちら
